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​第3回勉強会 杉岡先生


 

 

+++以下ご講演内容+++                  

今回は、京都府北部地域も非常に人口減少が進んでいるということをお話したいと思います。

 

皆さん、「表日本・裏日本」という言葉をご存じでしょうか。

昔は、日本海側が日本の中心であり、表日本とされていました。しかし、現在に近づくにつれ、東京都などの太平洋側に都市型の地域が増え、そこに高速道路や新幹線が通るようになり、人口が集中するようになりました。そのため、現在の京都北部地域は、裏日本と呼ばれるようになってしまいました。

 

京都の海には行ったことがありますか? 現在、京都府では「海の京都」という広報キャンペーンをPRしています。「海の京都」とは京丹後、舞鶴、伊根、与謝野、宮津、綾部、福知山の京都府北部地域を指しており、海産物や海のある地理的な面が観光資源となっています。

また、「天橋立」「伊根の船屋」「舞鶴赤レンガパーク」「福知山城」「酒呑童子」などを、一つでも聞いたことはありますか? これらの観光資源は、京都府北部地域にあるものなのです。

 

 京都府北部とは、「海の京都」の7つの市がある丹後地域と中丹地域を指します。

 北部地域の人口(H27年国税調査)を見てみましょう。7つの市の中で伊根町は、人口が2,110人ほどしかいません。また、北部地域の人口を合計しても、294,170人となっています。

 

2018年4月3日の京都新聞の記事に、「2045年の京都府の人口は2割減ることが明らかになっている」と書かれています。

 私(講師の杉山先生)の大学がある福知山の人口は、2010年では8万人弱いますがが、2040年では、約6万人になるとされています。

 

 

 次に、北部地域の平成22年の同高齢化率を見てみます。北部地域の中でも人口の少ない伊根町は、42.7%であり、京都府平均の28.5%と比べて非常に高い高齢化率だということがわかります。

 また、丹後地域(京丹後、宮津、与謝野、伊根)での高齢化率は、35.3%、中丹地域(舞鶴、福知山、綾部)は30.7%であり、いずれにしても全国平均よりも高い数字となっています。

 

 

次に、平成20年から平成24年の府北部地域合計特殊出生率を見てみると、福知山の出生率が一番多くて、1.96とあります。京都府の出生率は1.26であるため、北部地域は好成績ともいえます。これらから、府北部地域は人口が減少しつつあるが、育児はしやすい傾向があると考えられます。

 

 

 

 人口減少の課題の他に、次は高齢化についても目が離せません。全国の高齢化率として、1950年はたった5%であったのが、2010年には、23.0%と大きく変化しているという結果が、総務省のデータから見ることが出来ます。

 

 2015年内には、全国の自治体で、人口問題を本気に考えるための全国的な地方創世政策である「まち、ひと、しごと創生総合戦略」に取り組む動きがありました。

 

 皆さんは、「限界集落」という言葉を聞いたことがありますか?限界集落とは、65歳以上の人々が人口の半分を超えていることを指します。30年前にはこの話が上がっていたのですが、それにも係わらず、現在でも人口減少が進んでいるという点から、人口減少を解決することが大変難しいことがわかります。

 

 現在、様々なデータを見ると将来的に人口が減っていくことは間違いありません。そこで、我々はどうしていけば良いのでしょうか。日本政府に「あーしてくれ、こーしてくれ」と言ったとしてもどうしようもありません。今回の京都府知事選挙を機会に、自分たちの町をどのようにしたいのかを考え、我々住民であるとか、市役所にいる市長さんなど、ネットワークを上手く使い、「自分たちの町は自分たちでこうしていく」という意見を出すことが重要であるといえます。

 

 

 

最後に、今回の京都府知事選挙において、ポイントとしたいのが、①人口問題と地域の担い手不足 ②若者の流出と高等教育、雇用 ③地域経済とインバウンド観光の三点です。

 福知山には、高校が7個あり、毎年3000人近くが卒業していきます。しかし、大学へ進学すると同時に、片手分の人数しか福知山には残りません。理由は様々であるが、9割近くは、一度福知山を出てしまいます。それでは、一度出てしまった若者はどのようにしたら福知山に戻ってくるのでしょうか。キーワードは「仕事」です。地方公務員として、福知山で就職することもありますが、事務職で18名しか採用ができないため、これでは多くの若者は外に出たままです。民間企業やソーシャルビジネス、兼業など、どのような雇用を作っていくのかという点で、候補者の施策をチェックしてみてください。

 次に、地域のお金として、人口が減少すると税収が減ってしまいます。市民の税収のみを頼りにしていると、お金はなくなっていくため、企業の法人税、観光客の消費税から財源を増やすという方法に頼ることになります。京都市内には、6000万人以上の観光客がいます。しかし、北部地域には、天橋立など観光資源はいくつかあるのにも係わらず、観光客は1000万人もいません。観光客が市内だけでなく、北部や南部にも寄ってもらうような観光政策が非常に大事だといえます。市内にあふれる観光客をいかに分散させるか、またはリピーターとなってもらい、市内以外の観光に行かせるか等々、どういう切り口で観光の提案をするのかという点に注目してみるのも良いでしょう。

 このようなポイントから、どちらに投票したら良いのかと比較ができるのではないでしょうか。

 

杉岡先生、お忙しい中ありがとうございました!

この講演内容を以上より、今回の京都府知事選挙の参考にしてください!

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